Canon EOS Kiss X2 + EF100mm F2.8L IS USM三月三日はナミマガシワの日ですので、ナミマガシワでも。嘘です。ホントは
金魚の日でした。でも金魚は拾えなかったので、やはりナミマガシワで行こう
かと。というか、何だろうかこの強引な出だしは。
ナミマガシワは、よくお土産屋さんとかで吊り下がっていて、貝殻同士が触れ
合うと「シャラララ、ララ~嗚呼」的なとても心地いい素敵音色を発する物質。
ただ、そういうお土産物は、子供の頃に見たことがあった切りなので、今でも
あるかどうかは分かりません。でもあの音色は素晴らしかった。なんというか
海を連想させる涼やかな音色。そんな物質をまさか何十年も後になって自分が
海辺で拾っているなんて、不思議ですね。この貝は音だけでなく、視覚的にも
大変よろしく、特に裏側は真珠のような光沢があり、きれいです。
Canon EOS Kiss X2 + EF100mm F2.8L IS USM裏側がきれいとか書きながら、トップ写真は意外と裏返したモノが少なかった
ので、裏返したヤツばかりのアップ写真でも。モノによってはとても殻が薄く、
透けてたりしてキレイキレイです。
Canon EOS Kiss X2 + EF100mm F2.8L IS USM左右で、同じ個体の表裏を。
この貝は二枚貝で、通常拾えるのは左殻だけ。右殻は岩に付着していて取れず、
左殻だけが分離して打ち上がる寸法です。岩にくっ付いて成長するため、岩の
形状に沿った形になり、形や大きさはまちまち。今回登場していただいた方は
なるべくきれいどころを揃えてみましたが、殻が分厚く厚かましい感じに育つ
モノもあり、ホントまちまち。
この貝はその形状、性質から、色々な作品になり易く、センスのある方たちで
あれば腕の見せ所でしょう。センスマイナス三百点の私であるなら、せいぜい
が寄り集めて「シャラララ、ララ~嗚呼」とフルフル振るのが関の山ですが。
Canon EOS Kiss X2 + EF100mm F2.8L IS USM最後に右殻を載せておきましょう。右殻は一様に白いこんな形状。左下の先が
左殻と接続され、自身は岩に張り付いています。ホントは右左の合弁を幾つか
持っていた筈なのですが、こんな時に限って見つかりません。別々に載せると
とても同じ貝とは思えない。
ナミマガシワ(波間柏)は、桜貝と並んで子供の頃のお土産屋さんお馴染み貝で、
コレが大人になって普通に浜辺で拾えるのが、とても不思議な気分です。また
あのシャラシャラしたシャラい音を聴きたいものです。
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2018/06/28 追記
Canon EOS Kiss X2 + EF100mm F2.8L IS USMつい昨日のこと、思わず「でっか!」と声を上げたヤツを拾ったので、追記を
しておこうかと思います。見た通り五つの内真ん中の個体です。
ツツミガイの
大きいのを拾った時に本能的に感じた「でっか!」と感じた感覚が、この時も
ありました。ツツミガイはあまり拾えてないけどナミマガシワはかなり拾って
いるので、感覚的にはこちらの方が正確かも知れません。これだけだと大きさ
の実感が湧かないと思うので、何となく想像出来るように書いてみると、右の
二つが図鑑等で記載されている標準的な大きさになるかと。
Canon EOS Kiss X2 + EF100mm F2.8L IS USM一番上のヤツ採取地:神奈川県藤沢市 2018/06/27
っていうか、そんな面倒なことを書かなくても、こうやって方眼紙に乗せれば
一発ですね・・・ 殻高、殻長とも55mmもあります。しかも右殻もキツチリと
あるという素晴らしさ。この右殻、結構開いてしまっていて、30度位の角度は
ありましたが、乾かす時に左殻の上から他の漂着物を重しに置く作戦を実行し、
上手く行ってキツチリと収まった感じになりました。
真ん中のヤツはそれまで持ってた中で恐らく一番大きい個体で、50mmあります。
そして一番下のが図鑑等にある標準的な40mm位の個体。さて、ツツミガイの時
のように、これも一体どれだけ俗世間的には大きいのか大きくないのかを是非
知りたいものです。